「添加物は悪だ」、「天然のものの方がいい」っていうのは全面的には賛成できない

こんにちは。管理栄養士の芽生です。

私は、「添加物は悪だ。農薬は悪だ。薬は悪だ。だから、全て天然のものがいい。」

っていう考え方には全面的にそうだよねーって言えません。

これって、添加物とか農薬とかに対してのネガティブなイメージだけで、どんなものなのか理解出来ないから生じる意見もあるんだろうなーと。

 

なんでもかんでもネガティブなイメージがあるものに対して、否定的になるのはどうなのかなって思って、ちょっともやもやしたので今日は書いていこうと思います。

 

天然とか合成とかは、危険度とは全然関係ない。問題は量。

食品添加物に関しては、原則として厚生労働大臣の指定したものしか使用することが出来ません。

ちなみに、これは天然か合成かどうかは関係なしにです。

これらの添加物は、数多くの安全性試験をクリアし、毎日食べても健康に影響がないと推定される量(1日摂取許容量:ADI)を計算して添加量の基準が定められています。

例えば、安全性試験の一つ「急性毒性」の指標LD50(Lethal Dose, 50%、投与した動物の半数が死亡する用量)を見てみると、人口甘味料のアセスルファムカリウムと食塩のLD50はほとんど同じくらいなんですね。

じゃあ、「塩食べない」ってなりますか?

ちなみに、カフェインはその1/10量くらいです。

さらに、1歳までは食べてはいけないとされる蜂蜜に存在するボツリヌス菌が産生するボツリヌス毒素は、アセスルファムカリウムの20000000分の1の量で動物50%死にます

蜂蜜食べた大人が死にかけたことはあるのでしょうか?

 

化学的に合成されたものと食品とに大きな違いはない。

 

私達が食事をしたとき、それが化学合成されたものかただの食品かを見分けることはしません。

むしろ、消化管に入ったものは、ほとんどが私達からすると「異物(非自己)」です。

これを「異物」と認識しないような仕組みを「免疫寛容(異物と認識されなければ攻撃しない。これを攻撃してしまうのが食物アレルギー。)」と言い、私達は口から摂取したものを安心して消化吸収出来るんです。

毒でなければ、どっちもそんなに違いはありません。

 

そもそもこの技術がなければ、人口増加には耐えられない。

例えば、全ての食品から食品添加物を除き、作物を育てるのに農薬を排除したら、どう考えても世界は一気に食糧難です。

世界人口が、2100 年までに 112 億人になるかもって時に、

食品添加物がなければ、ただでさえ多い食品ロスも増え、食中毒も増え、食料価格は高騰し、食料が回らず、どう考えても死者が増えます。

私は、出来たてものや、有機野菜はおいしいことが最大のメリットだと思います。

だからと言って、そうでないものは悪というのは全体の利益を無視してませんか? てか、悪でもないのだけど!!

 

添加物を避けたら体調がよくなる??

「食品添加物をあまり摂らないようにしたら、体調がよくなった。」ということを耳にする方も多いかもしれません。

もしかしたら、あなたはそれを実感されているかもしれません。

私はこれには2つくらい理由があると思っています。ここからは、ただの私の考察です。

① 加工食品の摂取が減った ⇒ 鮮度のいい食品の摂取が増えたりいつもと違うものを食べるようになって、経時的に減少する栄養素やいつも不足していた栄養素の摂取増加、経時的に酸化する栄養素の摂取低減に繋がった。

② たまたまよく摂取していた食品添加物(またはその食品)が、あなたの身体には合っていなかった。

いつも自分の体調と食事、睡眠、運動量などの関係を気にしていれば、こんな変化をキャッチする方もいるかもしれません。

大切なのは、誰かが言ってたからとかではなく、自分の感覚を大切にすることだと思っています。

 

そして、どっちにしても、これは色々な食材を意識して摂ることで解決出来ます!

何がいい、悪いではなく、大切なのは食材の偏りを無くすこと!!

 

まとめ

理解できないものを恐れるのは自然だけど、理解しようとせずに恐れるのはいつまで経っても恐怖心に振り回される。

怖いなと感じたら、自分で少し調べてみることも大事。

 

 

 

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